みなさんこんにちは!!
今回はショパン生誕200年にちなんで、「ロマン派音楽」についてお話を1つ。
一般的な調性音楽では、Dur(長調)は「喜び」を、moll(短調)は「悲しみ」を表現していると言われております。ただ、ロマン派の曲にはその原則に当てはまらない曲が多く存在します。
ショパンを例に挙げると、練習曲 Op.10-3「別れの曲」やノクターン第2番 Op.9-2などがそれに当たると言えます。 この2つの曲の、ごく単純で自然な感想といえば、切ない・哀愁が漂う・メランコリックといった言葉が思い浮かびますが、それは何故でしょうか?
確かに底抜けに明るい感じもしませんし、聞いてる側も楽しくなったり嬉しくなったりする曲ではありません。 これは、ロマン派音楽のDurの1つの特徴である「過去の幸福な記憶」や「未来への祈りや願い」を表現しているからだと考えられます。過去や未来の幸福・・・言い換えれば「今現在」抱えている苦悩や悲しみといった隠れた表現が含まれていて、聞く人の心にそれらをしっかりと伝える音楽だからこそ、切なく甘く、メランコリックな感覚になるのだと思います。
さて、PIARAでは現在、第15回PIARAピアノコンクールの参加者募集中です。最初の募集締め切りは、中四国地区と北関東地区で、11月30日までとなっております!続々と申込みが届いております。
是非、皆様のご参加をお待ちしております。